多くの女性が口にする、
「優しい男性がタイプ」
というこの言葉に、疑問を抱く男性は多いと思います。
優しい男性が好きだと言うから目一杯優しく接しても、女性は一向に振り向いてくれない…
どんなに優しい言葉をかけても、
どんなに特別扱いしても、
好意を持たれるどころか、逆に女性の気持ちはどんどん自分から離れていってしまう…
かつては私自身も、「優しい男性はモテる」という言葉を信じ、一生懸命女性に優しく接してみた結果、ただのいい友達で終わってしまったという経験が何度もあります。
きっとあなたにも、このような経験があるかもしれませんね。
では、なぜ女性は、優しい男性がタイプだと言うのにも関わらず、こちらが優しくすればするほど距離を置いてしまうのか？
以前、何人かの男性に同じ質問をしてみたことがあるのですが、その時はこんな答えが返ってきました。
結局女性はウソをついてるんでしょ？本当はイケメンとか金持ちが好きだけど、それを言っちゃったら自分のイメージが悪くなるし、まぁとりあえず皆のマネして「優しい人が好きです」とでも言っとけ！みたいな？笑
世の中の男性の気持ちが代弁されたかのような非常にしっくりくる答えに私自身も思わず納得しそうになってしまったのですが、
でも実はこれ、女性が嘘をついている訳でも何でもなくて、
実際は、私たち男性側が、優しさの意味を間違って捉えてしまっている事に大きな原因があるんですね。
基本的に女性はみんな優しい男性が大好きです。
これは紛れもない事実です。
ですが同じ「優しさ」の中でも、女性に対しては逆効果となってしまう種類の優しさというものがあります。
そしてそれは、多くの男性が女性に良かれと思ってやっていることだったりします。
それは、
「女性に媚びる優しさ」
です。
例えば街を歩いていると、女性の小さなバッグすらも代わりに持ってあげている男性をよく見かけます。
お店に入れば、女性が欲しがるものを何でも買ってあげている男性を見かけます。
女性が待ち合わせに遅れて来ても、笑って許している男性を見かけます。
女性の話にひたすら相槌を打って、必死に共感しようとしているような男性もいますよね。
これらも優しさといえば優しさではあるのですが、残念ながらこういった男性はまずモテません。
なぜなら女性はこれが、自分に媚びている優しさだということを理解しているからです。
でも話した通り、女性、特に美人な女性や可愛い女性というのは、私たちが思っている以上に普段から周りの男性達に優しい扱いを受けています。
会う男性みんながみんな優しくしてくれるんです。
美人がちょっとでも元気のない姿をみせれば、多くの男性が優しい言葉をかけてくれます。
美人が話し出せば、誰もが真剣に耳を傾けてくれます。
美人が何かを欲しがれば、誰かが必ずそれを買ってくれます。
毎日毎日このような扱いを受けている女性達にとって、多くの男性が持つ優しさというのはもはや優しさでもなんでもなくて、自分に媚びてくる男性の中の一人でしかないわけです。
女性はその優しさが本物なのか、それとも自分に気に入られたいだけの上辺だけの優しさなのかということを、ちゃんと分かっているということなんですね。
「媚びる優しさ」
これが、多くの男性が女性に優しくしてもモテない決定的な原因になります。
では次に、女性が求める優しさの本質部分について話していきたいと思うのですが、これは言い変えれば「女性にモテる優しさ」です。
これは一言で言ってしまえば、単純に今挙げたような優しさとは逆の、
「媚びない優しさ」
というのが答えになってくるのですが、
一口に媚びない優しさと言っても、具体的にどのような行動が媚びない優しさなのかというのは、すぐにはイメージが湧きづらいと思います。
なのでそういった場合は是非、このように考えてみて下さい。
「もしも女性が自分の妹だったら、自分は妹に対してどんな行動をとるだろうか？」
いいですか？女性はあなたの妹。です。
妹がいないという場合は、自分の姉や性的感情の全くない女友達のことをイメージしてみてほしいのですが、
例えば先ほど挙げたような、「小さなバッグすら代わりに持ってあげる。」だったり、「欲しいものを何でも買ってあげる。」などといった行為って、妹にはなかなかしない事だと思うんですね。
遅刻をしてきても、笑って許してあげる。
相手の話にひたすら相槌を打って、必死に共感しようとする。
こういった行為も、妹にはなかなかしない事だと思うんです。
まず基本的に、兄貴は妹に対していつも適当な態度なんですよ。
妹の話なんていちいち真剣には聞かないし、質問にだっていちいち真面目に答えません。
平気でからかうし、からかうだけからかって後はほったらかしです。
怒っても「悪かった悪かった、よしよし」と頭を撫でてあげます。
頼みごとにも、兄貴はいつも「めんどくせーな」という態度で接します。
でも、妹が本気で困っているとき、本気で悩んでいるとき、
兄貴は全力で妹を助けに行きます。
そこに見返りを求める下心なんて微塵もありません。
もし、妹が危険な目に遭いそうならば、兄貴は体を張って妹を守り抜きます。
妹が間違った行動をとったとき、兄貴は妹を本気で叱ります。
妹の為になると思えるならば、上辺だけの共感なんてせず、妹の考えをしっかりと否定して、正しい方向へと導いてあげます。
また、兄貴は妹を簡単には褒めません。
でも、妹が本気で何かを頑張ったとき、努力したとき、そんな時は満面の笑みで頭を撫でて褒めてあげます。
・ ・ ・ ・ ・ ・
なんとなく見えてきましたよね？
つまり、女性が男性に求めている本当の優しさというのは、
「家族のような愛情で自分を守ってくれる優しさ」
なんですね。
女性は優しい男性が好きだと言いますが、これは決して甘やかして欲しいという意味ではなく、
何でも言うことを聞いてほしいという意味でもなく、
単純に、あなたに守られたいと思っているんです。
だから女性はみんな、優しい男性が好きだと言うんです。
「優しさ」というのはすごく曖昧な言葉で、この言葉をそのまま捉えてしまうとどうしても表面的な優しさしか出てこないものです。
そしてその表面的な優しさというのは、例えその時は上手く誤魔化すことができたとしても、いずれは必ず女性に見抜かれてしまうものです。
なのでそんな時は是非、
「どうすれば女性を守ることができるだろうか？」
という視点で考えてみてください。
そうすることで見えてくる領域があります。
そうすれば、間違っても女性に媚びを売るようなマネはしなくなるはずです。
■ 相手にひたすら気を遣って、
■ 何でもワガママを聞いてあげて、
■ 欲しがるものは何でも買ってあげる。
このような行動が、女性が求める本当の優しさではないということに気付くはずなんですね。
本当の優しさを示したいと思うならば、「女性を守る」という意識を持ってみてください。
そうすれば必ず、あなたの優しさは女性に伝わるはずですよ。
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